2011年10月02日

種子採取(八丁平)

京都市森林文化協会では地域性苗木に関する種子採取業務を行っています。

「京都の山に植える木は京都の自生種から種を取って育てた苗木を使おう」という理念の下、様々な樹種の種子を採取しています。


9月28日には希少な植生の残る久多市有林八丁平へ種子採取へ行ってきました。


昨年は実が大不作の年で、あらゆる樹種の実がほとんど採取できませんでした。

また、なんとか採取できたものも発芽率が悪く、実が充実していないものも多数ありました。




今年は樹種によってはあまり出来のよくないものもありますが、全体的には豊作です。



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いろいろな実を採取することができました。



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タンナサワフタギ・コマユミ・ズミ・エゴ・クロミノニシゴリ・アオハダ・ナツツバキ等々約30種類ほど採取しました。


これから10月に入れば本格的に実の成る時季に入ります。


出来る限り必要な実を適正な量確保できるよう努力していきたいと思います。



京都市森林文化協会は京都市からの委託を受け、京都市職員・専門家の立会のもと種子の採取を行っています。
出来る限り周辺環境へ負荷のかからないよう留意しながら作業しています。

一般の方の八丁平での植物の採取は禁止されています。ご注意ください。







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2011年09月02日

八丁平の様子を見に行ってきました

久しぶりに八丁平へ行ってきました。

「八丁平」は関西では珍しい高層湿原で、希少な植生も多く残っていますので、京都市森林文化協会としても保護に力を入れている場所です。

近年ササ枯れやナラ枯れがひどく、以前とは全く違った景観になってしまっています。



久々の八丁平はもう秋の気配が漂っていました。

気温も低く、道にはクリやドングリがたくさん落ちていました。



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前年からイワヒメワラビがたくさん生えていたのですが、今年は以前に増して大量に生えています。

丈も1メートル近いものもあり、やや鬱蒼としていました。

キタヤマブシの花も美しく咲いています。

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今年度はササ枯れ対策としてシカネットを張っています。

ササは60年〜100年に一度、開花して結実し、一斉に枯れます。

ここまでは正常な自然の流れなのですが、現在はシカが増えて、実生から出たやわらかい新芽を食べてしまうため、全くもとに戻らない状態です。

そこで、大規模なシカネットを張りました。


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冬場は2メートル近い積雪のある場所ですので、管理が大変なのですが…。

さらに湿地帯であるため、ネットを支える支柱が折れたり、根本から曲がってしまったり…。


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なにもしないままではササが絶えてしまう恐れもあるため、応急的に処置しています。

今後もできる限りの管理をしていきたいと思っています。




それから、現在近畿各地で問題になっている「カエンタケ」が八丁平周辺でもたくさん見つかっています。


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触っただけでもかぶれ、致死量が3gという猛毒キノコです。

見つけても決して触ったりしないようにしてください。


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ナラ枯れ対策作業は前年に引き続き、伐倒・シートによる包み込み・トラップ設置・防除用シート巻などを行っています。


いずれも完全に防ぐことはできませんが、できる限り被害が少なくすむよう、また収束後には可能な限り早く原状を回復できるよう努力しています。




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2011年06月17日

八丁平維持復活作戦

なんだかんだと忙しく、気が付けば一か月ぶりの更新です。

この間いろいろな花が咲き、鳥が飛び、ヒナが巣立っていったのですが…。

書きたいことはたくさんあったのですが、ついつい更新を後回しにしてしまいました。

反省してます。



それはそうと久しぶりに京都府下唯一の高層湿原「八丁平」へ行ってきました。

先日の八丁平トレッキング以来一か月ぶりです。

今はタニウツギのピンクの花とウツギの白い花がとても美しいです。

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以前はうっそうとした背丈ほどもあるササで覆われ、希少な植生の残されていた八丁平ですが、ここ数年のササ枯れとシカの食害ですっかり様変わりしています。

3年ほど前からはナラ枯れも拡がりはじめ、以前の八丁平を知る人にとってはとても残念な光景が広がってしまっています。

当協会でもいろいろと維持復活作戦を展開しているのですが、なかなか思うような成果が上がらず苦労しています。


ただ、今回の調査では、ナラ枯れはまだまだ収まる気配がありませんが、ササはわずかながら新芽や実生苗が見受けられました。どうやらシカも今年の豪雪で個体数が減っているようです。

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正式な調査の結果ではありませんので、あくまでも個人的な実感の話ではありますが、ササに関してはわずかに希望が見えたような気がしています。

湿地の中心ではレンゲツツジが満開。

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さらに隣にはカキツバタ?らしき葉も。

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いよいよあと2~3週間でカシノナガキクイムシが飛び出します。

今年はどれぐらいのミズナラが枯れてしまうのか…。

八丁平の植生・景観維持のために今年度もできる限り努力したいと思います。




posted by 京都市森林文化協会 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 森林整備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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